睡眠コラム
マットレスをたたみの上に直置きしてもよい?カビ対策や商品選びの注意点も解説

「マットレスを畳の上に敷いても大丈夫かな?」と疑問に思っていませんか?マットレスはベッドの上に敷いて使うことが多いですが、畳の場合はどう使うのか分からない人も多いでしょう。この記事では、マットレスを畳に直置きしてもよいのかを解説します。直置きする場合の注意点や、畳の上でも使いやすいマットレスの選び方について解説するので、ぜひ参考にしてください。
マットレスを畳に直置きするのはおすすめできない
畳には吸湿性があり、若干のクッション性もあるため「直接マットレスを置いてもよいのでは?」と感じる人もいるでしょう。しかし、マットレスを畳に直置きするのは、基本的におすすめできません。マットレスを畳の上に置くと、健康面や衛生面に問題が発生する可能性が高まります。さらに、マットレスが早く劣化する原因になるため、基本的に避けるべきです。
マットレスを畳に直置きするのがおすすめできない理由
マットレスを畳に直置きするのがおすすめできない理由には、おもに以下の3つがあります。
- ・カビが発生しやすくなるから
- ・ほこりやハウスダストがたまりやすくなるから
- ・マットレスがへたりやすくなるから
カビが発生しやすくなるから
マットレスを畳に直置きすると、マットレスの内部や下に湿気がたまり、カビが発生しやすくなります。人間は寝ている間にコップ1杯分の汗をかくといわれており、汗が湿気となって、マットレスに溜まります。長期間マットレスを敷いたままにすると、湿気が放出されず、畳が吸収できる量を超えると、カビが発生してしまうため注意が必要です。
マットレスに一度カビが発生すると、完全に除去するのは難しいです。場合によっては買い換えなければいけないケースもあるため、十分に注意しましょう。
▼こちらの記事では、マットレスのカビを予防する方法やカビ対策におすすめのマットレスを紹介しているので、ぜひご一読ください。

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ほこりやハウスダストがたまりやすくなるから
マットレスを畳に置きっぱなしにすると、マットレスの裏にほこりやハウスダストがたまってしまいます。これにより、アレルギー症状が出る恐れがあります。ハウスダストとは、1mm以下の肉眼では見えにくい、微細な塵やゴミ全般を意味します。
ハウスダストには、花粉・カビ・細菌・繊維くず・人の毛髪・ダニなどがあります。そのなかでも、ダニやダニの死骸、フンは、最もアレルギーの原因になりやすいとされています。
▼こちらの記事では、マットレスにダニが発生する原因や家庭で簡単にできる対策方法をまとめているので、ぜひご一読ください。

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マットレスがへたりやすくなるから
マットレスの内部に湿気がたまると、劣化が早まります。湿気によって、マットレスの生地や中材中なかの詰め物が痛みやすくなるためり、へたりやすくなります。へたってしまったたマットレスを長期間使うと、肩こりや腰痛の原因となったり寝返りがしにくくなったりします。これによって睡眠の質の低下に繋がることもあるため、注意が必要でしょう。
マットレスを畳に直置きする場合の注意点・対策
マットレスは正しく使えば、直置きしても問題ありません。マットレスを畳に直置きする場合の注意点や、カビなどを対策する方法を紹介します。
- ・定期的に畳たたみを手入れする
- ・すのこなどベッドフレームを敷いて通気性を保つ
- ・マットレスの下に除湿シートを敷く
- ・定期的に部屋を換気する
定期的に畳を手入れする
畳に湿気がこもるのを防ぐために、起床後はマットレスを動かしどかし、定期的に畳を手入れしましょう。畳をお手入れする場合は、掃除機よりもほうきの方が適しています。畳は細かい目があり、ほうきなら隙間の汚れを取り除けるためです。
畳の目に沿って、ほうきで掃きます。取り切れなかった汚れは、乾いた雑巾で掻き出すように拭きましょう。乾拭きだけでは落ちない場合、固く絞った雑巾で水拭きしてから、乾拭きで水分を拭き取ります。
すのこなどベッドフレームを敷いて通気性を保つ
湿気がこもるのを防ぐために、すのこなどのベッドフレームを敷くのも有効です。すのこを敷くと、マットレスと畳の間に空間ができて、湿気が逃げやすくなります。木製のすのこを使えば、お部屋の雰囲気になじみやすいでしょう。また、ベッドフレームも、木製で和室になじむデザインの商品が販売されています。
なお、ベッドフレームを選ぶ際は、畳を傷つけたり音が鳴ったりするものは避けた方がよいです。脚が多く接地面が広いものを選ぶと、圧力が分散されてへこみにくくなります。また、フレームと畳の間に、へこみ防止マットを敷くとより効果的です。
さらに、檜などの丈夫な素材や厚みのあるフレームを使うと、寝返りの際に音が鳴りにくいとされています。安価な商品だと「ギシギシ」と音が鳴ることもあるため、注意が必要です。
マットレスの下に除湿シートを敷く
除湿シートとは、マットレスの下に敷いて使う、水分を吸ってくれるシートのことです。マットレスと畳の間に敷くことで、湿気がたまりにくくなります。
なお、除湿シートは敷きっぱなしにすることはできません。定期的に乾かして、吸った湿気を吐き出させる必要があります。マットレスからはずして天日干しをしたり、マットレスの片側を上げて除湿シートに扇風機を当てるなどしましょう。また、除湿シートのなかには、水洗いできるものもあります。除湿シートが汚れたら洗って、清潔な状態を維持しましょう。
定期的に部屋を換気する
部屋を換気すると、湿気がたまりにくくなり、マットレスや畳にカビが発生するのを防げます。起床したら窓を開けるなどして、部屋の空気を循環させる習慣をつけるとよいでしょう。
換気をする際は、窓を2箇所以上開けると効果的です。特にコンクリート住宅は、隙間が少なく気密性が高いため、空気の出入りが少ないです。湿気がたまりやすいので、よりこまめに換気する必要があります。
もし、天気が悪く窓を開けられないときは、エアコンを除湿モードにするのも有効です。「再熱除湿」は温度を保ちながら湿度だけを下げる機能で、梅雨時や冬場にも適しています。「弱冷房除湿」を選ぶと、室内の温度と湿度の両方を下げることが可能です。2つの機能を使い分け、部屋のなかを快適な環境に整えましょう。
▼こちらの記事では、マットレスのカビを予防する方法やマットレスのカビ取りをする際の注意点をまとめているので、ぜひご一読ください。

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畳の上でも使いやすいマットレスの選び方
前の章で、マットレスを畳の上に直置きする際の注意点をお伝えしました。これらの注意点に加え、マットレスも畳に適したものを選ぶと、より快適に過ごしやすくなります。畳の上でも使いやすいマットレスの選び方は、おもに以下の3つです。
- ・通気性が高い
- ・厚みがある
- ・収納しやすい
通気性が高い
マットレスを畳に直置きすると湿気だけでなく、熱もこもってしまいます。そのため、マットレスは通気性のよいものを選ぶと、快適に眠れます。マットレスでよく使われる素材は、「ウレタン」「コイル」「ラテックス」「ファイバー」の4つです。
このなかで通気性が高いのが、ファイバーやコイルでできたマットレスです。ファイバーのマットレスは、繊維で出来ているため、湿気が逃げやすいとされています。コイルでできたマットレスはなかにバネが入っており、バネ同士の間には空間があります。この空間があるため湿気がたまりにくいです。
ウレタンやラテックスでできたマットレスは、基本的に通気性は低いものの、一部は通気性を改善した商品もあります。マットレスの構造を調べて、通気性が高いか確認しておくとよいでしょう。
厚みがある
マットレスを畳に直接置くと、寝ているときに床のかたさが気になる場合があります。そのため、十分な厚みのあるマットレスを選ぶことで、快適に眠ることができます。体型によるものの、10cm以上厚みのあるマットレスを選ぶのがおすすめです。
また、10cm以上厚みがあれば、マットレスを縦にして置きやすくなります。収納しやすいといったメリットもあるので、非常におすすめです。
収納しやすい
収納しやすいマットレスには、折りたたみ可能な商品、軽量な商品などがあります。マットレスを畳に置きっぱなしにすると、湿気がたまるので、毎日壁に立て掛けたてかけたりするのが理想です。また、畳を定期的に掃除するためにも、マットレスは収納しやすいものを選ぶと便利でしょう。
折りたたみ式のマットレスには、三つ折りや二つ折りタイプが多く見られます。なお、折り目にほこりが溜りやすかったり、身体が沈みやすかったりするため、気になる人は折り目がない商品を選んでください。
マットレスを畳に直置きするなら正しい湿気対策をしよう
この記事では、マットレスを畳に直置きしてもよいか解説しました。基本的にマットレスの直置きはおすすめできません。しかし、正しく湿気対策を行えば、マットレスを畳に直置きして利用することも可能です。また、通気性が高く、厚みのあるマットレスを選ぶと、畳でも快適に過ごしやすくなります。
エアウィーヴでは、さまざまなマットレスを販売しており、畳に直接敷いて使える折りたたみマットレスもあります。エアウィーヴは、独自技術の「エアファイバー®(R)」を使用しています。ポリエチレン製の極細繊維を絡み合わせて作られており、通気性が高いのが特長です。エアファイバー®は90%が空気でできているため、蒸れずに心地よく眠れます。気になる人は、エアウィーヴのオンラインサイトをご確認ください。