殿様枕症候群とは?
12cm以上の高い枕に要注意!
「高い枕」と「脳卒中」には密接な関連が
2024年1月30日、国立循環器病研究センターの研究グループが、
脳卒中の一因と言われている特発性椎骨動脈解離と高い枕の使用との関連を明らかにしました。
特発性椎骨動脈解離
首の後ろの血管が裂けてしまい脳卒中を起こす疾患で、これまで原因不明の患者が多かった疾患。
枕が高く、硬いほど危険
調査によると、12cmを超える枕の約4割、12cmから15cmの約6割、
15cm以上にいたっては9割と、枕の高さが高いほど発症数が多いことが判明。
さらに、首の屈曲や寝返り時の首への負担が高まるなどの理由から、
枕が高く硬いほど、発症割合も高まるそうです。

殿様枕症候群(Shogun pillow syndrome)
この結果から研究グループは、17−19世紀の日本で髪形を維持するために使われていた、16cmほどの高い枕の名をかりて、
これらを「殿様枕症候群(Shogun pillow syndrome)
」と新たに提唱。注意を呼び掛けています。
健康のためにも、まくらの見直しを!
何気ない睡眠習慣が、脳卒中の重要な危険因子に…。
合わない枕や枕への違和感、寝返りのしにくさを感じていた方は、
これを機に見直してみてくださいね。
<出典>
枕が高いと脳卒中になる? ―特発性椎骨動脈解離と高い枕の関係と、殿様枕症候群の提唱―|
プレスリリース|広報活動|国立循環器病研究センター (ncvc.go.jp)