久しぶりに会った、お互いの印象をお聞かせください。
- 渡辺
- 7年ぶりとは思えないほど自然にお話しできました。相性がいいんでしょうか、楽しく撮影ができました。
- 浅田
- 以前と全く変わらず、優しくお話ししてくださり、うれしかったです。1人で海外に飛び立ち、様々な挑戦をされている姿を見て、格好いいな、私も頑張ろうと思っていました。
次々と挑戦を続けているお二人ですが、渡辺さんは4年前、
単身でアメリカに渡られましたね。
- 渡辺
- 日本でお仕事をするなかで、香港やアメリカからも仕事が来るようになってきたので、日本のお笑いも世界で通用するかもしれないと思って、挑戦したくなったんです。
- 浅田
- 慣れないことが多くて、大変だったんじゃないですか?
- 渡辺
- 知っている人が誰もいなくて、ゼロからのスタートでした。アメリカでは、「あの人が知っている人なら(大丈夫だろう)」という、人のつながりで信頼してもらえます。だから、まずやったのは、人脈を作るため、たくさんの人に会うこと。そして、舞台に立つこと。「面白かった」、「最高」と言ってもらえれば、「ナオミ・ワタナベ」という芸人がいるという噂が広がっていき、また、声を掛けてもらえるようになるんです。その繰り返しで、少しずつ口コミが広がって、現地のエージェントにも入ることができました。
- 浅田
- 常に新しいことに挑戦し続けているんですね。
- 渡辺
- 「一つのことに挑戦し終えたら、次の挑戦」と、先のことを考えます。止まってしまうのが苦手なのかも。「挑戦の過程も、全て挑戦」という感じですね。
浅田さんはアカデミーを立ち上げ、8月から指導者として
新たな挑戦を始められました。
- 浅田
- 5歳から9歳の12人を、昨年完成した「MAO RINK TACHIKAWA TACHIHI」で指導しています。スケートだけでなく、ダンス、バレエ、新体操といったフィギュアスケートに必要なレッスンなど、現役時代に「こんなカリキュラムがあったらいいな」と思ったものを全部取り入れました。現役引退後、アイスショーを続けてきましたが、頭の片隅には「指導者になる」という目標がずっとありました。年齢的に一区切りという思いもありましたし、リンクができるタイミングで、「今だ」と思って決断しました。
- 渡辺
- 選手として滑るのと、指導者として教えるのは、かなり違いますよね。
- 浅田
- 私もゼロからのスタートです。スケーティングを、もう一度見直し、これまで指導者が私にどんな指導をしてくれたのか、ほかの国ではどんなトレーニングやレッスンをしているのかを調べて、新しいものを取り入れたいと思って勉強中です。アイスショーを始めてから、演出のためにいろいろな人とコミュニケーションを取ったり、自分の思いを伝えたりすることを学びました。その経験が生かせればいいな、と思っています。
- 渡辺
- 子どもたちはみんな真央さんに教えてもらいたいでしょうね。
- 浅田
- 私自身、8歳ごろ、憧れだった伊藤みどりさんと滑れた時の感動が忘れられません。子どもたちが、私のことを知っているうちに指導して、小さいころに私が体験したのと同じような気持ちを味わって、自分の夢を作っていってほしいと思います。
- 渡辺
- 自分が重ねてきた挑戦を次の世代につなげていくって、素敵なことですね。
新しいことに挑戦する時、不安やプレッシャーもあると
思いますが、どうやって乗り越えているのですか。
- 渡辺
- 新しいことに挑戦するのは、すごく好きです。本番前に、急に不安になることもありますが、そんな時は、一度、立ち止まって、どう解決すればいいのか考えます。そして、クリアできたら、後は、気持ちをポジティブに切り替えて、ワクワクしながら突っ走ります。昨年、ニューヨークで初めて英語でスタンダップ(漫談)をしたのですが、直前に不安になって、アメリカの友人らに見てもらいました。そうしたら、大ウケ。それで、「よし!」と思って、最後は勇気でやり切りました。結構、挑戦することを楽観的にとらえられる方なのかもしれませんね。
- 浅田
- 私も挑戦は大好きです。子どものころから目標を作って、それに突き進み、達成したら、次、また次へと挑戦を続けてきました。目標があると力が湧いてきて、「何が何でも向かっていくぞ」という強い思いが出てくるんです。だから、いろいろなことをやり遂げて来られたのかもしれません。
- 渡辺
- 私は、毎日、目標を書いているんです。やることを全部書き出して貼っておくと、頭の中がスッキリするんですが、真央さんは、何か書いたりしますか?
- 浅田
- 現役時代はやっていました。「この試合で金メダル取る」とか書いて、トイレに貼ったりしていました。
- 渡辺
- やっぱり、書くのって大事なんですね。
一つの挑戦が終わると、自分の中で何かが変わった感じは
ありますか。
- 渡辺
-
英語で舞台に立った後の自分と、挑戦する前の自分を比べたら、その間には成長しかないです。昨日の自分とは全く変わっていて、「私は乗り越えられた」という自信にあふれ、何も怖いものはないという感じ。度胸がつきました。挑戦は、私にとって宝物のような経験をすることなんです。私だけのもの、自分だけしか経験していないことなんです。だから、「誰にも文句を言わせないぞ」って思っちゃいます。
真央さんは、選手時代も今も闘志を燃やし続けていて、大変だと思いますが、エネルギーを燃やし続けられる秘けつのようなものはありますか?
- 浅田
- 諦めてしまって良ければ、諦めればいいのですが、私は諦めたくありません。貫き通して頑張りたいんです。自分の人生だから。
- 渡辺
- うわぁ、格好いい。やりたいことをやって、しっかり向き合う。自分の人生!本当にそうですよね。
次の挑戦について聞かせてください。
- 渡辺
- 来年2月に東京ドームでライブイベント「渡辺直美(20)in東京ドーム」をします。ドームでのピン芸人の単独公演は初めてのことで、お客様が集まるか不安はありますが、来年は芸歴20年目を迎えるので、お祝いパーティーだと自分に言い聞かせてやることにしました。ファンの方、全員が楽しめるような内容にしたいですね。デビューからの自分を一挙に出せる構成を考えて、全部詰め込んでみたら5時間のライブになってしまいました。本番は削りますけど(笑)。
- 浅田
- 盛りだくさんな内容で、いろいろな直美さんが見られるということですね。楽しみです。
- 渡辺
- 先日、東京で13年ぶりにライブをやったのですが、体力の衰えを感じて、「全力でやるお笑いは、あと10年か15年かな」と、ゴールが見えた思いもありました。でも、この後もいろいろなことを予定していて、これからも、もっと死ぬ気でお笑いと向き合って、いろいろな形でたくさんの人を笑わせたいと思い直しました。
- 浅田
- 私は、指導者として、世界に羽ばたいていける選手を育てられるように頑張りたいです。指導をしていて、毎日、色々な発見がありますが、一番驚きなのが、子どもたちの成長の早さ。成長していく姿を間近で見られるのはすごく楽しいですね。初めて滑る子を対象にしたクラブも作りましたが、スケートを通じて挑戦する楽しさを体験してもらいたいと思っています。目を輝かせて頑張っている子どもたちを見ると、私も負けないようにと、130%の力で指導しています。これまで通り、目標に向かって諦めずに、自分の思いを伝え、選手の思いも聞いて一生懸命やれば、きっと叶えられると思っています。
- 渡辺
- 自分の挑戦と、子どもたちの挑戦がダブルで叶えば素敵ですね。
ところで、お二人にとって、眠りは大切ですか。
- 渡辺
- 20代のころは、眠らなくても元気いっぱいでしたが、今は寝具も替えて7時間しっかり寝ています。特にアメリカでの移動は時差があるので、家でしっかり眠ることが大切です。2時間睡眠で仕事をしていたこともありましたが、やっぱり寝ないとダメ。寝不足だと、呂律も回らなくなってくるし、頭を動かすには寝た方がいい。回復も早いですし。
- 浅田
- 疲れをできるだけ早く回復させるポイントは、しっかり食べて、1分でも早く寝ること。ベッドに大の字になって寝ると「本当に気持ちいいな」と思います。ベッドは、自分を開放させて、次に向けて頑張るための、「一番、素に戻れる」場所です。そこでいい睡眠を取ることは、すごく大切なことだと思います。
エアウィーヴの新商品の印象はいかがでしたか。
- 渡辺
- 撮影中、ベッドに横になっていると寝てしまいそうになるほど気持ち良かったです。軟らか過ぎると腰を痛めてしまいまうので、しっかり支えてくれるエアウィーヴが好きなんですが、新商品は寝心地がさらに良くなってました。しかも寝返りもスムーズにできて最高でした。
- 浅田
- ベッドの色が青になって、かなり厚みも増えて、「変わったな」と思いました。寝た時にフワフワした感じはありますが、しっかり支えてくれてぐっすり眠ることができそうな体感がありました。
お二人と同じように挑戦を続けるエアウィーヴへエールを
お願いします。
- 渡辺
- 質の良い眠りを提供するなど、人の為に常に挑戦し続けるという熱い思いを感じますし、格好いいですね。私もその思いに乗って、一緒に世界に広められたらと思います。
- 浅田
- 皆さんの思いを常に感じながら、私も挑戦を続けてきました。これからも挑戦を続けていきますので、皆さんも共に挑戦を続けて、成功されることを祈っています。