睡眠コラム
ベッドマットレスの寿命は何年?交換目安や長持ちさせるコツや買い替え時期は?
長年使用してきたベッドマットレスの寝心地が変わってきたと感じることはありませんか?「朝起きたときに腰や背中に違和感がある」「身体が沈み込むようになった」など身体のサインを感じるようになったら、ベッドマットレスの買い替えを検討するといいかもしれません。 この記事では、ベッドマットレスの種類別の寿命、買い替え時期、長持ちさせる方法などをまとめています。
マットレスの寿命は何年?
マットレスの寿命は、素材の耐久性、使用者の体形や寝相、使用頻度、お手入れの頻度など、様々な要因で変化します。寝返りの多い方は、マットレスへの負担が大きくなり、寿命が短くなる傾向があります。また、湿気の多い環境で使用すると、カビやダニの発生を招き、劣化を早める原因となります。
スプリングマットレス(ボンネルコイル・ポケットコイル)の寿命
ボンネルコイルマットレスは5~10年、ポケットコイルマットレスは7~10年程度が寿命の目安です。ポケットコイルマットレスの方がコイルが独立しているため、体圧分散に優れ、耐久性も高い傾向にあります。
ウレタンマットレス(高反発・低反発)の寿命
ウレタンマットレスは、スプリングマットレスに比べて寿命が短く、高反発ウレタンマットレスは3~7年、低反発ウレタンマットレスは3~5年程度が目安です。密度が高いウレタンマットレスほど耐久性が高い傾向にあります。
ファイバー・ラテックスなどの寿命
ファイバーマットレスは7~10年、ラテックスマットレスは7~10年程度が寿命の目安です。ラテックスマットレスは弾力性と耐久性に優れていますが、価格が高いのが特徴です。
ベッドマットレスの買い替え時期は?
朝起きたときに肩や腰に痛みを感じたり、以前より寝つきが悪くなったり、睡眠の質が低下していると感じたら、マットレスの寿命を疑ってみましょう。身体のサインだけでなく、マットレスの状態も買い替え時期の判断材料となります。
腰痛、肩こり、睡眠の質の低下
朝起きたときに腰や肩に痛みや違和感を感じることが多くなった場合、マットレスが身体に合わなくなっているサインかもしれません。これまで快適だったマットレスが、身体をしっかりと支えられなくなっている可能性があります。
また、睡眠の質の低下もマットレスの劣化を示すサインです。具体的には以下のような症状が現れることがあります。
・寝つきが悪い
・途中で目覚める(中途覚醒)
・朝起きたときに疲れが取れていない
・寝起きが悪く、身体が重い
これらの症状は、マットレスのへたりによって身体が適切な姿勢で支えられていないことが原因と考えられます。睡眠中に体が無理な姿勢を強いられると、筋肉や関節に負担がかかり、腰痛や肩こり、睡眠の質の低下に繋がるのです。
へたり、沈み、異音、カビ、汚れ、破損
マットレスの買い替え時期を見極めるには、身体のサインだけでなく、マットレスの状態も重要な判断材料になります。マットレスに以下のような状態が見られる場合は、買い替えを検討しましょう。
状態 | 具体例 |
---|---|
へたり | 部分的にへこんでいたり、全体的に薄くなっている |
沈み込み | 特定の場所に寝ると深く沈み込み、寝返りが打ちにくい |
異音 | ギシギシ、バキバキなど、寝返りを打つたびに音がする |
カビ | 湿気が原因で、黒い斑点や白い綿の様なカビが発生している |
汚れ | シミや黄ばみが目立ち、拭いても落ちない |
破損 | スプリングが飛び出したり、生地が破れている |
マットレスにへたりや沈み込みがあると、身体を適切に支えられず、腰痛や肩こりの原因となることがあります。また、異音がする場合は、スプリングの劣化や破損が考えられます。
カビはアレルギーの原因となるだけでなく、マットレスの劣化を早めるため、見つけ次第すぐに買い替えを検討しましょう。
汚れが目立つ場合は、衛生面からも買い替えをおすすめします。
破損している場合は、怪我の危険もあるため、使用を中止し、すぐに買い替えましょう。
マットレスを長持ちさせるコツ
マットレスを長持ちさせるためには、適切なケアが欠かせません。快適な眠りを長く楽しむためにも、以下のポイントを参考に、日頃からマットレスを丁寧に扱いましょう。
ここでは、マットレスを長持ちさせるコツをまとめています。
定期的な換気、除湿シートの活用
マットレスは睡眠中の汗を吸収するため、湿気が溜まりやすい場所です。湿気をそのままにしておくと、カビやダニの発生に繋がり、マットレスの寿命を縮めるだけでなく、健康にも悪影響を及ぼします。快適な睡眠環境を維持するためにも、マットレスの湿気対策は欠かせません。効果的な湿気対策として、定期的な換気と除湿シートの活用が挙げられます。
定期的な換気
毎朝起きたら、寝室の窓を開けて換気をしましょう。新鮮な空気を取り込み、マットレスにこもった湿気を逃がすことで、カビの発生を抑制できます。
除湿シートの活用
除湿シートは、マットレスの下に敷くことで、湿気を吸収し、マットレスを乾燥した状態に保ちます。特に梅雨の時期や湿度が高い地域では、除湿シートの効果が大きく期待できます。期待する効果別の除湿シートの種類は、以下の通りです。
・センサー付き除湿シート:除湿状態が一目でわかるセンサーが付いているため、交換時期が分かりやすいです。
・洗濯可能な除湿シート:繰り返し使えるため経済的です。洗濯表示に従って適切に洗濯しましょう。
・使い捨て除湿シート:定期的に交換が必要ですが、手軽に使用できます。
これらの対策を組み合わせることで、より効果的にマットレスの湿気対策を行い、快適な睡眠環境を保つことができます。
上下左右の入れ替え、裏返し
マットレスを長持ちさせるためには、定期的なローテーションが欠かせません。同じ場所に体圧がかかり続けると、部分的なへたりや沈みの原因になります。ローテーションを行うことで、マットレス全体を均等に使い、耐久性を高めることができます。
マットレスのローテーションには、上下の入れ替えと裏返しがあります。
これらのローテーションは、できれば3ヶ月ごとに行うのが理想です。裏返しは、半年ごとを目安に行いましょう。マットレスの種類によっては、裏返しができないものもあるので、取扱説明書をよく確認しましょう。
定期的なローテーションは、マットレスの寿命を延ばすだけでなく、快適な睡眠環境を保つためにも重要です。手間がかかるため面倒に感じるかもしれませんが、習慣づけることで、より長く快適な睡眠を得ることができます。
シーツやカバーの洗濯、マットレス本体のお手入れ
マットレスを清潔に保つことは、マットレスの寿命を延ばすだけでなく、快適な睡眠環境を維持するためにも重要です。衛生的に保つためにも、シーツやカバーだけでなく、マットレス本体のお手入れも定期的に行いましょう。
シーツやカバーは、汗や皮脂、ダニなどの汚れが付着しやすいため、こまめな洗濯が必要です。週に1回は洗濯し、清潔な状態を保ちましょう。洗濯する際は、洗濯表示に従って適切な方法で洗い、しっかりと乾燥させることが大切です。
マットレス本体のお手入れは、月に1回程度行うのがおすすめです。掃除機を使って表面のホコリやダニを取り除き、その後、風通しのいい場所で陰干ししましょう。天日干しはマットレスの劣化を早める可能性があるため、避けましょう。
さらに、マットレスに飲み物などをこぼしてしまった場合は、すぐに乾いた布でふき取り、しっかりと乾燥させましょう。汚れがひどい場合は、中性洗剤を薄めた液で優しく叩き洗いをし、その後、水拭きしてから乾燥させます。
敷きパッドやベッドパッドを活用
敷きパッドやベッドパッドは、マットレスを長持ちさせるための有効なアイテムです。マットレスの上に敷くことで、汚れや負担を軽減します。
まとめ
マットレスの寿命は、素材や外的要因によって異なります。マットレスは、普段の使い方を意識すれば長く使用できるので、少しでもよい状態で使用しましょう。
また、マットレスの買い替えを検討している方には、寝具メーカーや家具店で実施している買い替えキャンペーンを活用するのがおすすめです。自治体にもよりますが、マットレスを粗大ごみとして出す場合は、約500~2,000円程度が目安です。エアウィーヴでは、不要になった寝具を有料(エアウィーヴ製品の場合は無料)で引き取っています。引き取りには条件があるので、利用を検討している方は一度確認してみてください。