睡眠コラム
ウレタンマットレスとは?|高反発・低反発の違い、通気性や耐久性についても解説

「ウレタンのマットレスってどんな特徴があるの?」「注意点やデメリットはある?」など疑問を持っていませんか?マットレスの素材は複数あり、それによって使い心地や価格などが異なります。
この記事では、ウレタンマットレスの特徴について解説します。ウレタンマットレスの購入を検討している人は、ぜひ参考にしてください。
ウレタンマットレスとは?主な種類も紹介
ウレタンマットレスとは、その名の通り「ウレタン」という素材が使われているマットレスのことです。内部には「ウレタンフォーム」というスポンジが入っています。ウレタンマットレスには、「高反発」と「低反発」の2種類があります。ここからは、それぞれの特徴を解説します。
高反発ウレタンマットレス
高反発マットレスは、身体を押し返す力「反発弾性率」が、15~50%のマットレスが該当します。手で押したときに、すぐ元の形に戻るのが特徴です。
高反発ウレタンマットレスは、反発力が高いため、寝返りしやすいです。身体への負荷が分散されるので、腰にかかる負担を抑えられます。また、高反発ウレタンマットレスは身体が深く沈み込まないため、腰から首にかけて背骨のラインがまっすぐな状態を維持しやすいです。
低反発ウレタンマットレス
低反発マットレスは、反発弾性率が15%以下のマットレスが該当します。手で押したときに、ゆっくりと元の形状に戻るのが特徴です。
低反発マットレスは、身体を包み込むような優しい寝心地です。身体にフィットしやすいため、体重が軽い人に向いています。
ウレタンマットレスのメリット
ここからは、ウレタンマットレスのメリットについて解説します。主なメリットは以下の4つです。
- ・折りたたみ・持ち運びできるものが多い
- ・処分しやすい
- ・ダニが繁殖しにくい
- ・他の素材よりも安価なものが多い
折りたたみ・持ち運びできるものが多い
ウレタンマットレスは、なかにコイルなどが入っていません。そのため、丸めたり折りたたんだりできるマットレスもあります。さらに、非常に軽いため、高齢者や女性でも持ち運びしやすいです。
寝室でしっかりと睡眠を取るのではなく「リビングなどでちょっと昼寝をしたい」「会社で寝泊まりするのに使いたい」というシーンにも便利です。頻繁に使用するわけではない来客用の寝具にも向いているでしょう。
処分しやすい
もし不要になった場合、ウレタンマットレスはハサミや包丁などでカットして処分することもできます。多くの自治体では、サイズが大きい場合は粗大ゴミとして処分されますが、小さくカットすれば、普通ゴミとして出せることもあります。「処分費用をできるだけ抑えたい」「不要になったらすぐにマットレスを捨てたい」という人にとっては、大きなメリットです。
ダニが繁殖しにくい
ウレタンマットレスはポリウレタンの発泡体で合成素材で作られています。繊維でできているわけではないため、ダニのエサになるホコリが発生しにくいです。なお、マットレス自体はダニが繁殖しにくいものの、マットレスのカバーはダニが繁殖する可能性があります。こまめに洗濯をし、清潔な状態を保ちましょう。
▼こちらの記事では、マットレスにダニが発生する原因や家庭で簡単にできる対策方法をまとめているので、ぜひご一読ください。

マットレス・ベッドのダニを対策(退治・除去・予防)する方法を紹介!家庭でも簡単!
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他の素材よりも安価なものが多い
ウレタンマットレスは、シンプルな素材で作られているので、安価な商品が多いです。大手ECサイト上での相場は、以下の通りです。
シングル | 5,000~20,000円 |
---|---|
ダブル | 6,000~20,000円 |
クイーン | 7,000~20,000円 |
キング | 9,000~20,000円 |
ウレタンマットレスなら、数千円で買える商品もあります。できるだけ費用を抑えてマットレスを購入したいという人におすすめです。
ウレタンマットレスのデメリット
ウレタンマットレスは、持ち運びや折りたたみできるものが多いなど、多くのメリットがあります。しかし、いくつかデメリットもあるため、目を通しておく必要があるでしょう。ここからは、ウレタンマットレスのデメリットについて解説します。主なデメリットは以下の2つです。
- ・耐久性・通気性が悪い商品もある
- ・高温・水に弱い
耐久性・通気性が悪い商品もある
ウレタン素材は、へたりやすいため、耐久性が高くない商品もあります。価格が安いと耐久性が低く、劣化しやすいため注意しましょう。また、通気性が悪く蒸れやすい場合がありますのが特徴です。夏場や汗をかきやすい人にとっては、デメリットになり得ますなりえます。
なお、ウレタンマットレスのなかには、耐久性・通気性を改善した「オープンセル構造」の商品もあります。オープンセル構造とは、無数の空洞(セル)が開いていて、空気や水分が通りやすくなっている構造を指します。耐久性・通気性のよい商品を選びたい場合は、オープンセル構造かどうか見てみましょう。
高温・水に弱い
ウレタンマットレスは、高温に弱いため、天日干しができません。マットレスが劣化してしまうため、風通しのよい場所で陰干ししましょう。また、高温で布団乾燥機をかけるのも不可です。お手入れをする際は、冷風や低温で乾燥させる必要があります。さらに、ウレタンは水によって分解されてしまうため、水洗いができないものが多いです。
マットレスの汚れが気になる場合は、中性洗剤を薄めた水をタオルに含ませ、汚れた箇所を叩くように拭き取ります。汚れが落ちたら、きれいな水をタオルに含ませ、中性洗剤を拭き取ってください。最後にタオルで乾拭きし、自然乾燥させれば完了です。
このように、ウレタンマットレスはお手入れに手間がかかる場合があります。小さなお子さんやペットを飼っているご家庭は、マットレスカバーをかけて汚れないように対策することが大切です。
ウレタン以外でマットレスによく使われる素材
ウレタン以外に、マットレスによく使われる素材はおもに以下の3つです。それぞれの特徴を把握し、自分に合ったものを見つけましょう。
- ・コイル
- ・ファイバー
- ・ラテックス
コイル
コイル素材のマットレスとは、内部にバネが入ったマットレスのことです。「スプリングマットレス」と呼ばれることもあります。内部に入っているバネが、マットレスの弾性を生み出しており、反発力があるのが特徴です。
コイル素材のマットレスは「ボンネルコイル」と「ポケットコイル」のと、さらに2つに分けられます。「ボンネルコイル」はコイル同士が連結しており1つの面になっている構造です。身体をしっかり支えてくれます。ただし、コイル同士が繋がっているため周囲に振動が伝わりやすく、2人以上で寝るには不向きです。
一方、「ポケットコイル」は、独立した筒状のコイルが袋のなかに詰められている構造になっています。1つ1つのコイルが点となり、身体を支えるため、動いても横揺れしにくいのが特徴です。しかし、ボンネルコイルより通気性が悪く、価格が高い傾向にあります。
ファイバー
ファイバー素材のマットレスとは、樹脂で作られた繊維からできているマットレスです。樹脂を水のなかに垂らしてできた繊維を絡めて作られています。通気性が良く、丸水洗いできる商品が多いのが特徴です。
ファイバー素材のマットレスはおもに、「ポリエチレン」や「ポリエステル」を原料としています。ポリエチレンでできたマットレスは、寝返りしたときに出る「ミシミシ」「ギシギシ」といった、きしみ音が小さいです。ただし熱に弱く、電気毛布や布団乾燥機が使えない商品があるため注意が必要です。
ポリエステルでできたマットレスは、熱に強く、軽い傾向にあります。一方で、きしみ音が大きく、耐久性が低い商品もあります。
ラテックス
ラテックス素材のマットレスとは、ゴムの樹液から作られたマットレスのことです。ラテックスは、ゴムの木の表皮を削って樹液を採取します。ラテックス素材のマットレスは、ゴムのようにやわらかい質感で、ほどよい弾力があります。振動や音を吸収しやすいため、2人以上で使っても、快適に寝やすいのが特長です。
一方で、ラテックス素材は密度が高いため、比較的重い傾向にあり、持ち運びや折りたたみがしにくい場合があります。また、ラテックス素材のマットレスのなかには、臭いが強い商品もあります。これは、製造過程で使用される材料が主な原因です。通常、臭いは数日で消えるため、室内をしっかりと換気するようにしましょう。
まとめ
この記事では、ウレタンマットレスの特徴について解説しました。ウレタンマットレスは、比較的軽いため、持ち運びや折りたたみしやすい商品が多い傾向にあります。一方で、耐久性や通気性に劣る商品もあるため、自分のニーズに応じて優先順位を決めて選ぶことが大切です。
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