商品開発の取り組み
エアウィーヴの商品開発の取り組みを
ご紹介します。
2007年
「エアウィーヴ」の開発
2006年に開発をスタート。200人以上の方をモニターし、何度も繰り返し硬さや厚みなどの調整を重ねて完成しました。適度な反発力のあるエアファイバーⓇ素材だから、楽に寝返りを打つことができます。さらに三次元状に素材が絡まっているため、あらゆる方向から体を支えることができ、優れた体圧分散を実現。これらの特長を両立することで、これまでに無い快適な寝心地を実現することができました。※2021年より製品名を「エアウィーヴ 01」に変更しました。
2010年
「エアウィーヴ 四季布団」の開発
2010年に加賀屋からの要望で開発されたお布団タイプのエアウィーヴ。 一枚で畳やフローリングの上に敷いてしっかりとした寝心地の実現をしました。従来の「エアウィーヴ」より厚くなっても三つ折りに出来るように、折りたたむ箇所の密度を微調整し、押入れに収納できるようにしました。
2018年には、布団乾燥機が使用可能な耐熱モデルにリニューアル。耐熱性の敷き布団専用樹脂を開発し、生産方法も一から見直しました。また使いやすいように可能な限り軽量な樹脂としました。
※現在はリニューアルした「四季布団」を販売しております。
2011年
エアウィーヴ ストレッチパッドの開発
2010年に開発をスタート。多くのトップアスリートの要望に耳を傾け、彼らの繊細な感覚を反映したコンディショニングマットレスを開発したいという想いから、細部まで徹底的にこだわり抜いて誕生しました。商品開発は多くのアスリート及びトレーナーに定期的に集まっていただき、マットレスを実際に試しながら意見交換を行いました。アスリートの皆様からは、「競技場や海外遠征にも持ち運べるようにできるだけコンパクトに」「一枚でも底付き感が無く、仮眠がしっかりできる快適な感触に」という要望をいただき、それら二つの両立に非常に苦労をしました。試作改良を繰り返し、エアファイバーⓇの厚みを薄くしながらも、素材の密度を高め、さらに表面の触り心地を滑らかになるように工夫したことで快適な寝心地が実現されました。同時に、「屋外でもタフに使用したいので、濡れにくく、汚れが目立たないように」という要望もいただき、撥水性の黒色カバーを表面にして、内側に通気性よくクッション性のあるカバーを重ねることで解決。ようやく納得のいく商品が仕上がりました。
※現在は「エアウィーヴ ポータブルmini」を販売しております。
※現在は、使用用途を見直し通気性を重視した製品となっているため撥水機能はございません。
エアウィーヴ S-LINEの開発
2011年に開発をスタート。日本全国の20~60代男女1,000名を対象に、睡眠に関する調査を行いました(※電通調査2011.5)。その結果、「今より一層快適な睡眠を得たい」と答えた方が91%と非常に多く、現状の睡眠に満足していない方が多いことが分かりました。その中で多く聞こえてきたのが、「腰をしっかり支えてほしい。でも肩や足はもっと楽に負担を軽くしてほしい」という声です。そこで新たな設計思想に基づいて、開発されたのがこのエアウィーヴ S-LINE。1枚のエアウィーヴ素材の中で、硬さと柔らかさを自在に変更する商品を開発することに成功。腰部分は硬めに、肩と足部分は柔らかめに設定することで、睡眠時に立っている時と同じような背骨のS字カーブをつくり、より自然な眠りへ導くことができるようになりました。
※2021年より製品名を「エアウィーヴ 02」に変更しました。
2012年
エアウィーヴ KIDSの開発
2011年に開発をスタート。生活環境の変化に伴い、子供の肥満や、腰痛を持つ子供が増えているなどの様々な身体の問題が顕著化し、その一つの原因として睡眠の質の低下があることが近年注目されています。一般的に子供は、成人に比べて骨が柔らかいため、1日の3分の1の時間を過ごすマットレスの質が、子供の成長に大きく影響していると考えられます。そこで、就寝時に関節や腰の骨に負担をかけない良い姿勢を保つことや、骨盤部分をしっかり支えて腰の反りすぎを抑えることなどを重視して、開発を行いました。
2013年
「エアウィーヴ DUAL MODE」の開発
2011年、文部科学省から2012年ロンドン五輪強化指定選手を対象とした「マルチサポートプログラム」の協力要請から開発が始まった、エアウィーヴDUALMODE技術。
筑波大学との共同研究で選手の体格や体調によって、適切な硬さが異なることが判明しました。それを受けて誕生した表と裏で硬さの異なるエアウィーヴDUALMODE for Londonは、2012年ロンドンオリンピックに強化選手150名を含む、250名に供給されました。これを一般の方向けに調整して商品化したのがエアウィーヴDUALMODEです。
※2022年にはエアウィーヴDUALMODEは販売を終了しており、『ベッドマットレスS03』、『ベッドマットレスS04』、『エアウィーヴポータブル02』など様々な商品へとこの技術が活かされています。
2015年
「エアウィーヴ 四季布団 和匠・二重奏」の開発
2014年に開発をスタート。布団シリーズの最上位モデルとして、S-LINE機能に加え、表と裏で硬さが異なり、好みの硬さで使用できるDUALMODE機能を追加しました。製品名称は、両面で硬さが異なる「DUALMODE」を「二重奏」と表現しました。
またより暖かく・心地良く就寝できるように機能綿や新規生地を開発しました。これまでに寝具で扱われてこなかったような繊細で肌触りが良く、吸湿性や発色性に優れた素材を贅沢に使用しています。
※現在は中材のエアファイバーⓇを3分割にし、ご自身の体形・体格に合わせてカスタマイズ可能な仕様に改良しました。
2016年
「座クッション」の開発
2016年のリオオリンピック・パラリンピック時、飛行機・バスなど長距離移動時の選手達の座り疲れを解消し、より使いやすく持ち運びしやすいクッションが要望され、背もたれがあるクッションの開発が始まりました。長時間の使用が想定されたため、底付きを感じないだけでなく、形状安定性を考慮したクッション用のエアファイバーⓇを設計しました。
2021年にリニューアルを実施。エアファイバーⓇをより細くすることで、繊細な感触に改良。カバーもより厚くすることで、ファーストタッチの良さや、座り心地を改善しました。
「ベッドマットレス」の開発
2015年アメリカ市場に参入し、販売を開始したエアウィーヴのベッドマットレス。これまで薄いマットレスパッドや布団を開発してきた中で、厚さが増すということは様々な面で課題がありました。まず当時の設備では厚みのある製品を生産をすることができませんでした。また耐久性を維持しようとすると硬くなりすぎてしまうという問題も発生し、幾度もの試行錯誤を重ねて開発しました。
さらにベッドマットレスの大きさ故に配送が難しいという問題がありました。そこでマットレスの常識を超えて3分割マットレスを考案。エアファイバーⓇの4つ特長に加え、持ち運びや日頃のメンテナンスが楽に行えるようになりました。また大物に分類されるベッドマットレスでありながら、お届けの日時指定や再配達が可能になりました。
2016年には、JOC(日本オリンピック委員会)オフィシャル寝具パートナーの寝具カテゴリーを獲得しました。
2017年からはエアウィーヴのスタンダードなベッドマットレスとして、『エアウィーヴベッドマットレスS01』、『エアウィーヴベッドマットレスS02』の原型となる製品の一般発売を開始しました。
2020年
「ベッドマットレス S04/L03」の開発
2018年に東京オリンピック・パラリンピック選手村全床に製品を提供することになりました。これまでとは比較にならない数量である2万枚以上の寝具を提供するうえに、使用される選手の体形や体格は多岐にわたりました。当時の製品では全ての選手に合うマットレスの提供は困難でした。しかし、これまで10年以上にわたって数多くのトップアスリートをサポートしてきた実績と地道な睡眠研究の知見をもとに、個々人の身長や体重・体形などの計測結果から、適切なマットレスの提案を可能にしました。それを一つのマットレスで実現できるようにした製品がカスタマイズモデルの始まりです。
この製品を一般の方向けに調整したベッドマットレスをS04として発売しました。
さらに、カスタマイズや日頃のお手入れをより容易にできるように改良し、寝心地にもこだわり、より心地良く就寝できるように開発した製品がベッドマットレスL03です。