中野信子から学ぶ「睡眠」のチカラ

睡眠は美の特効薬。
眠りと美容の深い関係

睡眠は美の特効薬。眠りと美容の深い関係

実は、睡眠は疲れを取ることができるだけではなく、美容にも深く関わっています。
睡眠と美容にはどのような関係があるのか、脳科学的知見から脳科学者の中野信子先生が解説します。

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化粧ノリが悪くなったら、まずは寝てみる

睡眠と美容の関係は、もしかしたら皆さんが想像する以上に深いつながりがあるかもしれません。

まずは肌との関係を紹介していきましょう。

良質な睡眠をとることによって、肌を若々しく保つことを期待できます。
睡眠時に脳の松果体という部分から分泌されるメラトニンは抗酸化作用をもち、肌の修復やターンオーバーの正常化に寄与していると考えられています。

そのため化粧のノリが悪くなったり、使っていた化粧品が合わなくなったりしたと感じたら、まずはよく寝るようにしてみるといいかもしれません。

また、深い睡眠中には身体の血流が増加します。これによりコラーゲンの生成が促進され紫外線によるダメージが修復されるため、小ジワの軽減が期待できます。
さらに成長ホルモンの分泌も促されるため、髪や肌を丈夫で健康な状態へと導いてくれるでしょう。

いずれの現象も個人差はありますが、あらゆる年齢で睡眠は美容に多大なる貢献をしてくれそうです。

睡眠が不足していると太りやすくなる!?

睡眠不足は炎症と酸化ストレスを引き起こし、むくみや赤み、クマなどの原因を作り出します。見た目の印象は随分と変わってしまいそうですね。
さらに、睡眠不足は体重の増加を招くことがあります。

睡眠が不足すると、空腹を感じさせるホルモンであるグレリンが増加し、満腹を感じるホルモンであるレプチンが減少します。
そのため必要以上に食べてしまう可能性があるのです。また、インスリン感受性も低下し、ブドウ糖の処理能力が落ち、脂肪蓄積が進みやすくなります。

さらに困ったことに、睡眠不足は脳の意思決定領域の活動を低下させてしまいます。
これにより食べることへの制御が効きにくくなり、ハイカロリーなものや甘いものに手を伸ばしやすくなってしまうかもしれません。

実際に、睡眠不足により摂取カロリーが増加するという研究があり、睡眠不足の人は、そうでない人に比べて約500kcalも多くエネルギーを摂取してしまうようです。

また消費カロリーの面から見ても、睡眠不足は大敵です。
睡眠が不足していると翌日の身体活動が減るため、必然的に消費カロリーは低下。摂取したエネルギーが消費できないという事態に陥る可能性が高まってしまうのです。

キレイになりたければ、まずは睡眠

このように、睡眠は肌にも髪にもそして体型にも深い関係があります。
見た目を若々しく保ち、引き締まった体型を目指したいのであれば、まずはしっかり眠ることを心がけるといいでしょう。

美容にはつらい食事制限や運動がつきものだと思われがちですが、気持ちよく寝てみることが実はとても大切なのです。

この記事の監修者

医学博士/脳科学者
中野信子
東京大学工学部 応用化学科卒業
東京大学大学院 医学系研究科脳神経医学専攻 博士課程修了
フランス国立研究所にて博士研究員として勤務
東日本国際大学教授に就任
京都芸術大学客員教授に就任
森美術館理事に就任

現在、脳や心理学をテーマに研究や執筆の活動を精力的に行っている。
科学の視点から人間社会で起こりうる現象及び人物を読み解く語り口に定評がある。

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