睡眠コラム
マットレスに発生するカビの原因は湿度?対策方法とカビ取り方法を解説

マットレスには湿気がこもりやすいため、梅雨や夏場にはカビが発生する可能性があります。
今回は、マットレスにカビが生えた方やカビ対策をしたい方人向けに、マットレスのカビを安全に除去する方法やカビの予防策を解説します。カビが生えにくいおすすめのマットレスも紹介するので、ぜひ最後までチェックしてください。
マットレスはカビが生えやすい場所
マットレスは体温や汗によって湿気がこもりやすく、通気性も低いためカビが非常に発生しやすい環境です。カビには黒カビ・青カビ・白カビの3種類があり、放置するとアレルギーや呼吸器・皮膚トラブルの原因になるおそれがあります。毎日快適な睡眠を取れるよう、日頃からカビ対策をすることが大切です。
マットレスにカビが発生する原因
マットレスにカビが発生する主な原因は、寝ている間にかく汗や皮脂による汚れです。マットレスは湿気が内部にこもりやすく乾きにくい性質があるため、汗や皮脂の汚れが付着するとカビの発生につながります。特に気温や湿度が高い環境ではカビが繁殖しやすくなるため、注意が必要です。
マットレスのカビの取り方
マットレスにカビが生えてしまった場合、状態に応じて適切な方法でカビを除去する必要があります。ここからは、マットレスのカビを取る効果的な方法をいくつか紹介します。
消毒用エタノールを使用して除去する
カビが生えてまだ日が浅い場合は、消毒用エタノールを使った除去がおすすめです。カビの発生している部分に直接スプレーし、30分〜1時間ほど放置してからぬるま湯を絞ったタオルで拭き取ります。カビを拭き取った後は、風通しのよい場所でしっかりと乾燥させましょう。エタノールは殺菌力が高いため、カビの除去に適していますが、マットレスの素材によっては変色のおそれがあります。不安な人は、あらかじめ目立たない部分でテストしてから使用してください。
重曹を使用して除去する
重曹は安全性が高いため、子どものいる家庭でも安心して使いやすいでしょう。水200mlに重曹小さじ1を加えたスプレーを作り、カビ部分に吹きかけて数分程度放置します。その後、タオルでやさしく叩くように拭き取ってください。重曹は殺菌力がやや低いため、頑固なカビの除去には向きませんが、初期段階のカビの除去には効果的です。
酸素系漂白剤を使用して除去する
酸素系漂白剤は、強力なカビ取り方法として知られています。使用する際は、漂白剤を薄めた液をカビ部分に塗布し、数分放置してから湿らせた布で拭き取ります。漂白剤を使用すると薬剤臭が発生するため、使用する際は必ず換気を行ってください。また、ウレタンやスポンジ素材のマットレスには浸透しやすいため、十分な乾燥時間を確保しましょう。
市販のカビ取りスプレーを使用して除去する
ドラッグストアで購入できるカビ取りスプレーは、広範囲に発生したカビの除去に使用できます。スプレーを直接カビに吹きかけて数分間放置した後、タオルでていねいに拭き取ってください。カビ取りスプレーは成分が強力なため、作業時は必ず手袋を着用し、肌に触れないように注意しましょう。
専門業者に依頼する
カビが広範囲に広がっていたり、自力では臭いが取れなかったりする場合は、専門のクリーニング業者に依頼するのが有効です。専用の機材や薬剤を使用してマットレスの内部まで徹底的に清掃し、除菌・脱臭処理も施してくれます。費用はかかりますが、カビを根本から除去したい場合は選択肢に入れてもよいでしょう。
マットレスのカビ取りをする際の注意点
マットレスのカビを除去する際は、いくつか注意すべきポイントがあります。
カビ取りに漂白剤を使用する場合は、塩素系と酸素系の漂白剤を混ぜないようにしてください。化学反応を起こし、有毒ガスが発生する可能性があります。強力な洗剤や漂白剤を使いすぎるのも、マットレス生地が劣化するため避けた方がよいでしょう。
また、掃除機で直接カビを吸い取ろうとする行為も好ましくありません。カビは胞子状のため、胞子が空気中に舞ってしまうおそれがあります。
- <カビ取りをする際の注意点>
- ・塩素系と酸素系の漂白剤を混ぜて使用しない
- ・強力な洗剤を使用しない
- ・カビを掃除機で吸わない
- ・雨の日に作業しない
マットレスのカビを予防する7つの方法
マットレスにカビが発生してしまうと、除去には手間がかかるため、毎日気持ちよく寝具を使うには、日頃からカビを予防することが大切です。ここからは、簡単に実践できるマットレスのカビ予防法を7つ紹介します。
寝室の換気・除湿を行い通気性を確保する
マットレスは湿気がたまりやすいため、毎日寝室の空気を入れ替えて通気性を確保する必要があります。晴れた日は窓を開けて換気を行い、梅雨時や湿度が高い日は除湿器を使って湿気対策をしましょう。睡眠中は多くの汗をかくため、起きたらすぐに空気を入れ替える習慣をつけることが大切です。
寝るとき以外は掛け布団をめくっておく
寝ている間に発生した汗による湿気は、掛け布団の内側にこもりがちです。日中は掛け布団をめくっておき、寝具の中の湿気を逃しましょう。特に寝具の多い冬場は布団を掛けっぱなしにする人も多いかもしれませんが、カビを防ぐためにも掛け布団をめくる習慣をつけましょう。
シーツをこまめに洗濯・交換する
シーツには寝汗・皮脂・ホコリなどが付着しやすく、放置するとカビの栄養源となってしまいます。カビを繁殖させないためにも、シーツは週に1回程度洗濯し、こまめに取り替えるようにしてください。特に、梅雨や夏場は汗の量が増えるため、洗濯頻度を上げると安心です。マットレスだけでなく、その上に敷くシーツも清潔に保ちましょう。
▼こちらの記事では、マットレスの上に敷くものの種類や順番をまとめているので、ぜひご一読ください。

マットレスの上には何を敷けばよい?敷くものの種類・順番とおすすめ商品を紹介
この記事では、マットレスの上に敷くものの種類や敷く順番、それぞれのアイテムの選び方を詳しく解説します。
https://airweave.jp/blogs/column/column-care-mattress.html
マットレスを直置きしない
フローリングや畳にマットレスを直置きすると、製品の特性によっては、マットレスと床との間に湿気がこもり、カビが発生しやすくなります。ベッドフレームを使用するか、すのこや除湿パッドを間に敷いたうえで使用しましょう。昨今はローベッドが流行していますが、マットレスが湿気を逃がせる構造にすることが重要です。
ベッドを壁から離して設置する
ベッドを壁にぴったりくっ付けて設置すると、壁とマットレスの間に湿気がたまりやすくなり、カビが発生する原因となります。マットレスが湿気を逃す隙間ができるよう、最低数センチは壁から離して設置するようにしましょう。
定期的にマットレスに風を通すを干す
毎日こまめに湿気対策をしていても、構造的にマットレスは湿気を溜めやすいのが現実です。そのため、月に1~2回程度、マットレスを風通しのよい場所に立て掛けておく干すことをおすすめします。時間のあるときにマットレスの湿気をリセットしましょう。
カビにくいマットレスに変える
ウレタンや低反発素材のマットレスは、内部に湿気を溜め込みやすく、意識的に対策をしないとカビが発生しやすくなります。マットレス自体をカビにくいものに変えたい場合は、通気性にすぐれた高反発のファイバー素材やスプリングタイプのマットレスがおすすめです。また、なかにはすべて丸洗えいできる構造をもつマットレスもあります。
マットレスにカビが生えたら処分も選択肢に
マットレスの平均寿命はおよそ5~10年といわれています。長年使い続けたマットレスにカビが発生した場合、除去しようとしても完全には取りきれないケースが多く、カビが再発する可能性もあります。衛生面や健康への影響を考えると、買い替えも現実的な手段です。寿命を超えた製品は機能性も低下しているため、処分も検討しましょう。
▼こちらの記事では、マットレスの寿命や長持ちさせるコツをまとめているので、ぜひご一読ください。

ベッドマットレスの寿命は何年?交換目安や長持ちさせるコツや買い替え時期は?
マットレスの平均寿命や買い替えサイン、素材ごとの耐用年数まで徹底解説。知らずに使い続けていませんか?
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カビ対策に効果的なエアウィーヴのマットレス3選
マットレスのカビを予防したい方は、通気性にすぐれたマットレスの使用がおすすめです。ここからは、カビ対策に効果的なエアウィーヴのマットレスをご紹介します。
エアウィーヴ ベッドマットレス S04p
「エアウィーヴ ベッドマットレス S04p」は、パリ2024オリンピック・パラリンピック競技大会の選手村にも採用されたマットレスの技術を応用した高品質なマットレスです。足元・腰回り・中材のエアファイバー®が肩・腰・脚周りの3つのパーツに分かれており、それぞれのパーツは裏と表で硬さが異なります。エアファイバーの硬さを硬さは柔らかめ・標準・硬めの3段階で、パーツをひっくり返したり、入れ替えることで、柔らかめ・標準・硬めの3段階の硬さから体形に合わせてお好みで調整できます。
また、マットレスでは珍しい着脱式カバーを採用しており、手軽にカバーを着脱して丸洗いができるのも魅力的です。中材もシャワーで丸水洗いができるので、清潔感を重視する人でも安心して使用できるでしょう。硬さを自分好みの硬さにカスタマイズできる、寝心地にこだわりたい人にぴったりなマットレスです。
エアウィーヴ ベッドマットレス S02
「エアウィーヴ ベッドマットレス S02」は、エアウィーヴのさまざまな快眠機能をそなえ搭載した、エアウィーヴのスタンダードなベッドマットレスです。約21cmの厚みで、全身の体重をしっかりと支えてくれます。
エアファイバー®の硬さは全て均一で、 しっかりとした寝心地をサポートします。沈み込んだ部分の復元性が高いため、身体に負担をかけずに寝返りを打つことができます。本体にはオープンファスナータイプのカバーがかかっており、汚れが気になったときはカバーだけをはず着脱して洗えます。エアウィーヴならではのクッション性と通気性を兼ね備えた、全ての人におすすめのマットレスです。
エアウィーヴ スマート Z01
「エアウィーヴ スマート Z01」は三つ折りタイプのマットレスで、フローリングや畳の上に直置きが可能です。厚さは約98cmとほかのマットレスに比べて薄めで、やや硬めの寝心地です。軽量で簡単に折りたたみができるため、マットレスを持ち運びたい人や就寝時以外はマットレスを片付けておきたい人にぴったりです。
マットレスを立て掛けて通気をするだけというお手入れの手軽さも、スマートタイプの魅力のひとつです。3分割になっていて中材の順番も簡単に入れ替えができるため、より長くお使いいただけ体重のかかり具合を分散できます。マットレスを床の上に直接敷きたい人や、軽量のマットレスを探している人におすすめの商品です。
マットレスがカビたら買い替えも検討しよう
マットレスは湿気がこもりやすい構造をしているため、汗や皮脂によってカビが発生する可能性があります。カビが発生した場合は、消毒用エタノールや重曹などを使ってカビを除去しましょう。
エアウィーヴは、全ての人が目覚めの違いを感じ、自らの最高のパフォーマンスを発揮できるように「質」の高い睡眠環境をご提案します。通気性の高い寝具を探している人や睡眠の質を向上させたい人は、ぜひ一度お試しください。