
睡眠と美容の関係とは?
眠りの質を高めることは美肌に重要なの?

私たちの永遠のテーマである「美容」。
年齢が重なるとともに、肌のシミやシワ、髪の抜け毛や白髪、お腹周りのお肉が落ちない問題など、美容に関するお悩みは増える一方ですよね。
お悩みは増える一方なのに、仕事や子育て、介護をしていると、まとまった自分のための時間がなかなか確保できず、エステに行ったり美容室に行ったりすることはとても困難。
自分を磨きたいのに、時間に追われてバタバタしているうちに日々が過ぎていく・・・なんていう経験、本当によく耳にします。
今回は、株式会社SEA Trinity代表で睡眠コンサルタントの友野なおさんに、
睡眠と美容の関係 について実体験を交えながら解説していただきます。
睡眠と美容の関係
忙しい毎日を送っている皆さんに朗報です!実は、睡眠時間を上手に使うことでエステに行ったときと同じような効果が得られるのです!
そのメカニズムとは、就寝中に集中的に分泌される「成長ホルモン」にあります。成長ホルモンは「天然の美容液」という異名をもつほど美容効果の高いホルモンで、紫外線やストレスなどから日中に受けたさまざまなダメージを修復して、内臓や肌、髪などの再生を促したり、疲労回復を促したりしてくれる作用があるのです。発育期の子どもでは身体の成長に関わってくるので、「寝る子は育つ」といわれますが、育ちきった大人にとってはエイジングケアにもなるため、「寝る大人は若返る」といわれることもあります。
睡眠改善委員会による調査結果
実際に、睡眠改善委員会が20~40代の睡眠不満足者と満足者の男女832名を対象に、「睡眠が及ぼす肌への影響」に関するインターネット調査(1)を実施した結果、肌のくすみ、乾燥、毛穴、シワ、ハリ、吹き出物、しみ、全てにおいて睡眠に不満を抱いている群のほうが悩まされているということが明らかになりました。
同調査グループが頭髪に関しても同様の調査(2)を行ったところ、抜け毛や髪のハリ、コシに関して、やはり睡眠に不満足の群は睡眠に満足している群よりも悩んでいる人が多いという結果となりました。睡眠リズムと成長ホルモン分泌の関係性
成長ホルモンは私達の「寝る時間」に依存して分泌され、寝始めの3時間に出現する最も深いノンレム睡眠時に、シャワーのように集中的に分泌されることが分かっています。
従って、寝始め3時間を途切れることなくぐっすり眠るよう心がけることが、睡眠エステを叶える鍵となるのです。
冬はついついコタツで寝てしまう、テレビを見ながらついソファーで寝てしまう、という方は要注意。
ただでさえ、成長ホルモンの分泌量は20歳くらいでピークを迎えると減少に転じ、40歳になると
20歳の頃の半分、60歳になると1/4まで減少してしまいます。寝始め3時間を途切れることなくぐっすり眠ることで、分泌できる最大量の成長ホルモンを得たいですよね。
睡眠時間を有効活用しよう
自分に合うマットレスや枕を使って、心地よくぐっすり眠ることで、睡眠時間は「ただ横になっている」という時間から、「キレイを後押しする時間」に変えることができます。忙しくてエステに行けない人や、自分のケアが十分にできない人ほど、睡眠時間を有効活用して、オーバーナイトエステを実践していきましょう!
この記事の監修者
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睡眠コンサルタント
友野なお -
株式会社SEA Trinity代表取締役
千葉大学大学院 医学薬学府 先進予防医学 医学博士課程 順天堂大学大学院 スポーツ健康科学研究科 修士
日本公衆衛生学会、日本睡眠学会 正会員
産業心理カウンセラー

さらに詳しく
順天堂大学大学院 スポーツ健康科学研究科 修士
日本公衆衛生学会、日本睡眠学会 正会員
産業心理カウンセラー
自身が睡眠を改善したことにより、15kg以上のダイエットと重度のパニック障害の克服に成功した経験から、睡眠に関心を持ち、順天堂大学
大学院スポーツ健康科学研究科博士前期課程にて睡眠を研究し、修士号を取得。
現在は先進予防医学医学博士課程にて、睡眠と健康に関する研究活動を行っている。
著書に「眠れないあなたを救う睡眠ファースト」(主婦の友社)など多数発売され、韓国・台湾・中国全土でも翻訳され発売されている。
眠れると話題の「ぐっすり眠れる不思議な塗り絵」(西東社)は9シリーズ発売されるほどの人気。